教職員から見た太陽

太陽がこれから目指すべきもの(10年目) 寛子教諭(太陽第一幼稚園 10年目)×絢子教諭(太陽第二幼稚園 15年目)

二人とも勤続10年以上、振り返ってみてどんなことを感じますか?

寛子教諭:
この15年当然いろいろなことがありました。でも、園には子ども達の笑顔があって、その子達は自分のことを待ってくれている。待ってくれる人がいるというのは、すごく幸せなことだなあと思って頑張ることができました。
絢子教諭:
人それぞれだろうと思うけど、誰もがぶつかる壁があると思う。そして、そういうときに大事なのは“人”で、太陽幼稚園は、本当にいい人が揃っていると思う。うまく言えないけれど、自分が不調のときにこそ、そのことはよく分かる。

そんなお二人がベテランとして後輩と接するとき、特に気を付けていることはありますか?

寛子教諭:
まずは“聴く”こと。一方的な指導目線で指摘するのではなく、まず相手を受け止めること。全面受容されたときに心が安定するという点では、子どもも大人も同じ。だから最後まで「聴いてあげる」ことを大事にしています。
絢子教諭:
私も「最後まで聴く」はいつも気を付けています。あと、相手がしてくれたことに対して「ありがとう」って言うことを忘れないようにしています。余裕がないと言えない言葉だし、持ちつ持たれつの仕事の中だからこそ、感謝の気持ちを言葉で表現することを心がけています。

これから幼稚園の先生を目指す学生さんに、何か伝えたいことはありますか?

絢子教諭:
自分の好きなことを持っておくことが大事だと思います。仕事は大切だけど、「仕事以外の好きなこと」も大事にしてほしい。そのことが自身の人間性を広げ、結果的には仕事の質を上げると思う。
寛子教諭:
私は、何でもおもしろがれる心を大切にしてほしいと思います。子ども達って、本当になんでも「わーっ」「へえっ」て目を輝かせていて。それに共感できる心が大事。子どもが遊んでいるのを眺める先生より、子どもと一緒に遊べる先生の方が、絶対楽しいなあって思います。

太陽幼稚園がより良くなるために、今必要なことは何だと思いますか?

絢子教諭:
『自立』かな。私も含めて、教職員の自立。和気あいあいとしながらも、良い意味の「厳しさ」は、いつも必要だと思います。
寛子教諭:
それは私達のこと…(笑)。でも、確かに自立がないと、それぞれが持っている力を十分に発揮させてあげられない。「先輩の言うことはすべて正しい」と考えることも偏りがあるので「自立」には共感する。
絢子教諭:
そして、それぞれが自分を発揮できること。教職員全員が経験年数にかかわらず、思っていることを深い視点で自由に言い合える雰囲気をつくること。それが経験年数豊富な私たちの役割なのでしょうね。
寛子教諭:
大事なのは、自分の持っている力をすべて出して、「ああうまくいった」とか「うまくいかなかった」とか「次こそ」とか思うこと。それは子どもも大人も関係ない。「うまくいくこと」は大事だけれど、それを目的にしないようにしてほしいと思う。