教職員から見た太陽

圭子さんと明子さん 圭子さん(太陽第一幼稚園 25年目)×明子さん(太陽第二幼稚園 13年目)

お二人は勤められて何年目ですか?

圭子さん:
私は25年目。
明子さん:
私は13年目です。

四半世紀ですね。どういったきっかけで園に入られたのですか?

圭子さん:
私は自分の子どもが太陽幼稚園でお世話になっていて、子どもが卒業して、私が入園しました(笑)。当時の園長先生に誘ってもらって。
明子さん:
私は園に出入りする業者の立場だったのですが、ある時、当時の園長が誘ってくださって。仕事柄色々な園に出入りしていましたが、(太陽は)先生達の挨拶がすがすがしかったり、毎日園舎がピカピカだったり、子ども達の様子を見ても「何か違うな」と感じていました。それで、お世話になることに決めました。

長く続いているということは、居心地がいいのでしょうね?

圭子さん:
もちろん居心地はいいです。子ども達にとっても、教職員にとっても、どういう場であるべきかを人生経験豊かな(笑)女将の立場でいつも考えています。でもそれよりも大きいのは、「学ぶ機会を与え続けてくださる」ことです。
明子さん:
ここにいると、ずっと勉強し続けることができると感じます。もちろん学び続けることは大変な面もあるんですけれども、幸せだなあと思います。例えば、私にも家庭があるので料理は出来るのですが、幼稚園での調理は集団調理であって、家庭の料理とは違う、だからちゃんと勉強しなさい、と調理師の試験を受けさせてもらって、資格をとりました。色々な面でプロであるための勉強の機会を与えてもらえて、それは自信につながります。
圭子さん:
年を重ねるごとに、勉強していないと取り残される、という気持ちに気づかせてもらえるのは、ありがたいことです。人を育てるにはまずは自分が学ぶこと、当たり前のことなんですけどね。

今ではわが子よりも年下の人達がどんどん(教職員として)入ってくるんですよね。接し方で注意していることや、園内の雰囲気づくりのために気を付けていることはありますか?

明子さん:
やはり、距離感を保つというか。教職員同士の接し方は子どもや保護者様に与えてしまう影響は大きいですから、特に言葉遣いには気を付けています。でも、休憩のときや、何気ない話のときは近い距離で話をするとか。
圭子さん:
でもどこかでわが子に近い感覚が出て、世話をやきたくなってしまうんですよね。そのようなときは、完全におせっかいおばちゃんになってしまいますね(笑)。社会に出てすぐの頃は、知らないことの方が多いのは当たり前ですが、太陽幼稚園できちんとした社会人に育ってほしいので、ちょっとしたことでも注意します。何気ない言葉遣いや所作についても気になったことを伝えることが私達の役目。そういう自覚を持っています。
明子さん:
時には自分の息子や娘のように健康状態を気遣ったり、職員の母親的な存在でもあります。そして、経験年数を重ねるごとに成長していく教職員を見ながら、その成長が「素敵なことだ」と心から思いますし、その過程に立ち会えることが、私達も「幸せな仕事をさせてもらっているな」と思う瞬間です。